FC2ブログ

『映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』について

2018年10月27日 00:00

とても長かった映画が、ようやく完成し公開までこぎつけました。
今日は、ネタバレにならない程度に今の気持ちを綴りたいと思います。
blg.jpg


■はじめに
前作映画プリキュアドリームスターズ!では、初めての長編という事であの当時できる限界まで全力で取り組みました。
しかし、アニメの制作現場というのは想像以上に色々な事情で思うように行かない事がたくさんあります。
初長編を終えると同時に、作品のクオリティについては高い評価を頂けつつも、自分の錬度の低さででもっと良くできたかもしれないところも突き抜けられなかった事。コアなファンの期待に答えきれなかったかもしれない事。
全て監督としての自分が未熟な事が原因だと、後悔に後悔を重ねていました。

そんな風に、お世辞にも完璧とは言えないスタートを踏み出した私に、プリキュアの生みの親である鷲尾さんがもう一度チャンスを与えてくれました。しかも、シリーズ15周年記念映画という大作です。
うれしいと思う気持ちと併せて、本当に私でいいのだろうか。もっとすごい作品を作れる大先輩がプリキュアにはたくさんいるのに・・・という葛藤がありました。
ただし、それ以上に私を育ててくれたプリキュアという作品に対する感謝の気持ち。やるからには、次こそ絶対に後悔したくないという気持ちが強く私の背中を押しました。

■偉大すぎる先輩たち
私がプリキュアシリーズに仕事で携わり始めたのは2010年からですが、プリキュアシリーズに関わる監督、プロデューサを含むスタッフの人たち、キャストの人たちは想像の100倍くらい作品に対して真摯に向き合っていました。
「子供向けだからこのくらいでいいでしょ」等と考えている人は誰一人いない
子供に向けるからこそ、本当に感じられ、その時その時にできる最高の回答を子供たちに届けようと人生をかけて作品に向き合っている人たちばかりです。
TVの企画や脚本の会議に何度も参加させてもらいましたが、大の大人が子供のように顔を真っ赤にしてプレゼンや議論する場を何度も見てきました。
そのような事が15年間途切れずに、たくさんの天才・秀才達によって続けられてきました

そういう人たちが血を流す努力でつないできたバトンを、私のような未熟な新人監督。しかもCGの人間がキャッチするという事。軽いわけがありません

■この映画にかける思い
そんなこんなで、私にとっては相当な重圧だった本作。
万力で弱い力を両側からじりじり締め付けられているような感覚がずっとあり、それは日に日に強くなっていきました。

私は立場上、かけもちで作品を打診されることもあります。しかし、生半可な覚悟でこの作品に向き合いたくない。上司にかけあって、この映画が終わるまでは集中させて欲しいと無理を言い、一本に絞ってもらえました。
経験の浅い私がこの作品を見合うものにするために、できる事は全てやりました。

必死で戦う先輩たちの背中を見てきて、私も覚悟を決めなければと奮い立てたのです。

しかし、その無茶に最後まで付き合ってくれたスタッフ達の尋常ではない努力のほうが、私の何倍もこの映画を押し上げてくれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

■実は泣かせるつもりが無かった制作陣
ここのところ、この映画の感想で「泣けた」というお話をよくいただきます。
スタッフ試写の後も、泣いたと言ってくれたスタッフがたくさんいました。
実は、脚本や絵コンテをみんなで作っている時、メインスタッフ陣は「泣かせてやろう」という気持ちは一切ありませんでした
ただただ、はなちゃんの心の流れだけは丁寧に拾っていこう。そんな気持ちで脚本を作っていきました。
なので、上のような感想をいただくたび頭の上にハテナが浮かびました。
お話という面で一般のお客さん達が涙してくれたのだとすると、はなちゃんの心に最後まで向き合って、ありきたりな言葉や流れに逃げなかった香村さんの苦しみが届いたのかなと思います。

■さいごに
なんだか上手くまとまりそうにないのでそろそろ〆ようと思います。
今回の映画、信じられないくらい大勢のスタッフと、たくさんの時間をかけて丁寧に作られています。
しかし、それと同じくらい15年間バトンをつないでくれた先輩たちの汗が、ストーリーの核になっています。

みんなはどのプリキュアが好きですか?
一人に絞らなくてもいいです。テレビの前で夢中になって応援していた大好きなプリキュアたちを、映画館でたくさんたくさん応援して下さい。
そして、大切な思い出がもっと大切になる。この映画がそんなきっかけになれば、最高に幸せです。
スポンサーサイト





最新記事